新年

 明けましておめでとうございます。

 年末年始と帰省でバタバタ。そりゃそうだ、青森から静岡、静岡から大阪、大阪から青森へと移動移動でしたから。12月29日に弘前を発って新青森へ向かう列車は雪でも遅れることなく、新幹線も時間通り。駅弁をちゃっかり食す。東京駅は人でごった返してましたが、ピエールマルコリーニでチョコサブレやアイスを食せて満足。静岡に着いてまた「ななや」で抹茶アイスやら食す。夜は豪華なマグロ刺身など食し、しょっぱなから食しまくりの年末。

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 翌日は餅つきを少し手伝ったあと、夫の実家の車を借りてまずは沼津港へ。海鮮丼を食して修善寺ではあんみつを食して夕日のきれいな西伊豆、恋人岬へ。富士山も綺麗に見えたけど、毎日晴れでこの日の夕焼けも綺麗でした。静岡ってやっぱり南国、冬でも日差しがすごくて暖かい!

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 夜は土肥温泉の小さなお宿で1泊。結構いい宿でした。食事も多すぎることもなく、リノベされていてお部屋もオシャレ、貸切風呂が3つあって、露天は広くて貸切だからゆっくり夫と入れて満足。

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 お刺身と、金目鯛のしゃぶしゃぶが美味しかった。

 翌日は天城峠や浄蓮の滝など見て帰り、夜は夫の実家で親戚一同介してしゃぶしゃぶ&1日早いおせちで紅白観ながらワイワイ。こんな賑やかな大晦日初めて〜実家以外で大晦日過ごすのも初めて〜。夫の家族、ほぼB型なせいかあんまり細かいこと気にしないし、みんなで手伝いし合う、みたいなゆるい雰囲気なのでとっても楽でした。私は嫁っぽいことするの苦手なので…。

 そして1日からまた大阪への移動…つづく。

2016

 明後日から帰省によりパソコンを触れなくなるので、2016年の振り返りを。

 2016年は結婚して大阪から青森へ移住した1年でした。結婚したっていうのは一大イベントでしたが、それまでの2年で起きたことの結果のような年でした。大阪フランスと飛び回り、仕事を辞め留学し親に反対されながらも説得してやっとみんなに認められて結婚して青森に移り、主婦としてゆっくりやっていっています。確かに今年生きる環境がガラリと変わりましたが、精神的にはすごく落ち着いて過ごせた1年でした。夫という理解者と生活しているというのも大きいかな。去年の秋ごろ子宮頸がんの定期検診に引っかかり、軽度異形性と診断され凹みましたが、こちらへ来てストレスなく過ごしているせいか3ヶ月ごとの定期検診では2回連続で陰性になり、自然治癒したもよう。ほっと一安心。良かった。とにかく精密検査が痛くてしんどいのが嫌だった。でもこれからも色々と気をつけていかないと。

 夫との楽しい暮らしの反面、母親と別居していた父親脳梗塞で倒れ、また母親と同居することになり母親がつらそうにしてたり、その前に16年飼っていたわんこが亡くなってしまったり。悲しいこともありました。わんこはもうおじいちゃんだったのでいつ死んでもおかしくないとは思っていたけど、悲しかった。また会いたいなぁって今でもしょっちゅう思います。優しくて賢くて明るいわんこだったので。

 弘前での生活は、土地には慣れてきたけれど人にはまだ慣れません。弘前の人ってちょっと接しづらいところがある。基本シャイだし(私もだけど)頑固だしプライドは高い。あんまりいいところが思い浮かばない笑 衝突を避けるけど車の運転は荒い笑 ただ弘前は雑貨屋さんやカフェなど、オシャレなスポットがいっぱいあるのは嬉しいです。城下町なだけあって文化的な街だと思います。スタバがめちゃくちゃオシャレです。あとは治安がいい。人が少ない。空気がおいしい。人が少ないってだけで、日常のストレスの半分はなくなるのではないでしょうか。電車にのらなくても生きていけるし。ましてや満員電車もありません。のどかな気分にはなります。

 もうすぐ弘前に来て1年。最初は毎日何かしなきゃ始めなきゃってウズウズしてたけど、とりあえずフランス語の勉強もしてるし(仏検準1級の1次試験は受かった、来年は通訳案内士の試験も受けたい)家事も楽しくやってるし(インスタにあげるのが楽しい)友達はいないけどインスタで知り合いはできたし(ほんとにインスタは偉大)幸せだなって感じです。人生で初めて。

 来年の抱負は

・フランス語レベルアップ

・英会話はじめたい

・小説1本は仕上げる

・料理レベルアップ

・色んなお菓子をつくりたい

・パンを焼く

・夫にキレない

・貯金!!!

 最後が切実。みなさまよいお年をお迎えください。

Noël

 今年のクリスマスは人生で初めて、クリスマスっぽいことを色々しました。夫の実家がカトリックなので、夫がクリスマスっぽいことすることが身にしみついてて率先して色々やりたがっていたのも一因かもしれません。

 ツリーを飾ったり…

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 francfrancでクリスマス2週間前にすでに3割引だったツリーとオーナメント、ニトリでもオーナメント買いました。お安くついた。

 

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 ケーキは手作りより買ったものがおいしいということで、去年にひきつづきジャンポーツエヴァンのアレクサンドラ。ウェブ限定ケーキ。冷凍で発送されるので日持ちもするし。圧倒的なおいしさ、上品でチョコたっぷりなのに甘くない。夫も大満足。

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 そしてイヴのディナーはローストチキンを夫が作り、ローストビーフはふるさと納税、カプレーゼとホタテ貝柱・スモークサーモンのリーフサラダを私が作りました。チキンはもちろん一晩では食べきれず、翌朝照り焼きにして食べました。皮カリカリ、さっぱりで美味しかったです。こんな豪華な、かつてんやもんに頼らないクリスマスディナー初めて。

 来年はプレゼント交換もしたいなぁと思うクリスマスの朝でした。いちおう自分用にクリスマスプレゼントは買っていたけど、やはりサプライズのプレゼント、安物でも欲しい。

 有馬記念は去年と違いかたーーく決着。まぁキタサンが3着以内かつ1着になれないのは分かっていたが、サトノダイヤモンドの意外な強さにびっくり。ゴールドアクターは死ぬほど中山と相性がいいみたい。穴狙いの本命マリアライトは全然ダメだった。年内引退、もう1発くらいあると思っていたけど…意外?やはり?ミッキークイーンがいいところにきましたね。去年の有馬がパドックで意外と強さが分かる2強&キタサンという、当てやすい上に高配当な馬券だったため今年も期待していましたが…あんなおいしい馬券はそうそうないか。でもちゃんと3連複当てました。取って損だけど…。

今年の冬

 夏くらいまで年相応に髪色を落ち着かせていたのに、最近すっごく明るくしたくなっています。アッシュにしたけど、やっぱオレンジブラウンかな…。

 2016年ふるさと納税初めてやってみました。色々調べて楽天から頼むとポイントついてお得っていうのは分かっていたけど結局さとふるでフルに頼み、申し込んだ翌日にワンストップの書類も送付。本当は金額的にもうちょっと頼めたんだけど、初めてだし少なめで。55000円分頼みました。

 頼んだのは

・北海道森町のハンバーグ、ウインナー、ベーコン詰め合わせ

・栃木県那須塩原市のレアチーズケーキ

・福岡県川崎町のシフォンケーキ

・神奈川県山北町のローストビーフ

兵庫県太子町の但馬牛サーロインステーキ(5月発送)

 ステーキ以外が年末にどっさり届くという笑 チーズケーキは帰省のお土産として実家に送りましたが、お歳暮やお中元にも良さそうですね。こんなお得な制度だったんだって今更びっくりです。そもそも去年までは私低所得だったし仕事してない時期も長かったので、あんまり縁がなかったんですよね。まだハンバーグセットとシフォンケーキしか食べてませんが、どっちも美味しくて無添加で丁寧に作られてる感が。来年はもっと調べて秋ごろにちょっとずつ頼もうかな。住んでいる弘前市の返礼品が気になります。弘前市に住んでいても返礼品もらえるのかな。

 昨日はクリスマスクッキー焼きました。最近instagramにハマっていて、1日3回更新することもあったり…オシャレカフェとか見つけやすいし、同じ地域に住んでいる人たちと会ったことはないけど色々情報交換できるのがいい。弘前にまだ友達はいないけど、世界が広がったような気がします。

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日常の記録

 もうちょっと文章を書いていかなきゃなぁ…なんて思って、週1回くらいはブログ書こうと思います。もはやパソコン立ち上げるのがめんどくさい。スマホばかりいじっていると。人間って楽な方に流れちゃってダメですね。

 昨日から大掃除始めてます。キッチンを綺麗に。換気扇初めて掃除したけど、汚れとれるの気持ちいい!マジックリンはヘアカラーの臭い。築40年の官舎なのでそもそもボロボロで綺麗にするといっても限りがあるのがつらいところです。新築とか、お掃除しやすいんだろうなぁ…こびりついたキッチンの油汚れや壁のカビのシミなんかは、業者さんじゃないととれっこないもんなぁ。

 このところよく行っている隣町の白鳥飛来地。日曜に行ったら白鳥2羽が駐車場のそばにいて、食パンを至近距離であげることができました。でかくて若干怖かった。

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 足が黒いのが白鳥、黄色いとアヒル…と。

 雪、先週どかっと降って今週暖かい日が続いていますが、根雪になりました。踏み固められた雪は凍ってなかなか溶けず春まで残ります。晴れてても地面が凍っているので自転車は使えません。

 それでも2ヶ月ぶりの快晴はありがたい。寝具類を洗って外に干しています。服やタオルは部屋干しや乾燥機を使えるけど、大きい寝具はそうもいかなくて。乾燥機にかけるとくしゃくしゃになってしまう材質のものもあるし。

 という日々です。

紅葉から雪へ

 自然がたくさんの弘前、紅葉も色んな名所があり見応えがありました。毎週夫と車でどこかに繰り出しては写真を撮り…弘前城八甲田山、深浦、岩木山などたくさんの紅葉スポットがあり、しかも人が少ない。とっても贅沢な気分になります。(もはや人の多い場所を受け付けられなくなっているわが身)

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 そして季節はあっという間に冬へ。初雪は例年通り11月中旬でした。お城に行くと、ロシアから飛来している白鳥が!

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 雪の中、おばちゃんにパンもらってました。私もガタガタ震えながら写真撮りました。もっと郊外にはちゃんとした白鳥の飛来地があるので、12月になったら行ってみようかな。

 11月には夫の誕生日もあったので、初の星野リゾートへ。なんと青森には3つの星野リゾートがあるんです。(おそらくオーナーがウインタースポーツ好きだから?)そのひとつの奥入瀬のホテルに行きました。奮発して露天風呂つき客室。でも少し高くても露天風呂つきにして良かった!10回くらいお風呂につかれるし、露天風呂はほかに1つしかなくてしかもバスで行かなきゃいけないところで、他は普通の内湯だったので…。チェックアウトが12時なのもいい。お昼までダラダラしました。

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 ちなみにこんな部屋。オシャレでした。

 調子にのって来年の結婚記念日にも違う星のリゾート(しかも界)を予約しました。そこも露天風呂つきの部屋で!それまでは節約節約で頑張ります。

 といってもいったん雪が積もると、なかなか身軽には動けないのでそこまでお金使うこともなくなると思います。おうちでぬくぬくが1番いい。寒すぎて私はすでに今期2回目の風邪をひいています。

 星野リゾートに泊まったその日はついでに十和田市現代美術館にも行きました。現代美術館が十和田にあるだなんて、そんなこと私はちっとも知らなくて驚いたのですが、これがけっこう素敵な美術館でした。美術館の前の通りがアートロードになっていて、公園に色々なオブジェがあってお金を払わなくても楽しめます。企画展と常設展どちらも観たのですが、常設展が結構良かった。コンパクトな美術館なので拝観料もそんなに高くなく、さっと観られて楽しめました。屋上に雪が積もってて行けなかったので、今度は雪が溶けている時にまた行きたい!

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 美術館のシンボル、フラワーホースです。十和田は戦時中、軍馬の産業で栄えた「馬の街」だそうです。

 おととい、今期2回目の積雪があり気温もマイナス5度まで下がりました。ああ寒い。まだ根雪にはならないみたいですが、次積もったら3月まで溶けません。憂鬱だけど、久々のスキーが楽しみ。

冬のはじまり

 弘前もめっきり寒くなりました。羽毛布団を出し、たまにエアコンもつけています。夜は10度をきるようになり、ダウンコートを着ています。春がくるのはのろのろと遅いのに、冬がくるのはあっという間で、最近では16時を過ぎると薄暗くなってしまいます。

 9月末から2週間ほど、大阪に帰省しました。実家で飼っていた犬が死んでしまい、急遽予定を前倒しして長めに滞在しました。

 ずっと調子が悪いのは聞いていたけれど、死んでしまうほど急に体調が悪くなるなんて思っていませんでした。もう少し早めに帰っていれば、生きている犬に少しでも会うことができたのに、と悔やんでいます。命ははかなくて、あっという間に消えてしまうものだということを思い知りました。

 うちの犬は9月23日でちょうど16歳を迎えるはずだったのですが、その2日前に死んでしまいました。最後の1年は目も見えず耳も聞こえずだったのですが、食欲だけは旺盛でよく食べよく飲み、散歩も好きな犬でした。寝てばかりでしたがたまにむせたり、下痢になったりするほかは特に病気もなく生きていました。15歳というのも長生きな方なのですが、もっと長生きできたんじゃないだろうか、もっと苦しまずに逝けたんじゃないだろうか、病院になんかあんまり連れて行かせるんじゃなかったなぁ、とか、こんなにすぐ死んでしまうのならもっとたくさんおかしあげたら良かったなぁとか。色々思うけど、もう実家に帰っても犬はいなくて、世界中どこを探してもあのわんこには会えないんだなというのが1番悲しいです。

 高校時代、私はうつ病になってその時にやってきたのがうちのわんこでした。心療内科の主治医が「動物を飼うことはうつ病の治療に良い」と言ったのもひとつの理由でした。私は高校を辞め、フリーターになり、大学に入り1年下宿、その後また実家に戻り就職して一人暮らしを始めて仕事を辞めフランスに留学、帰国して次は結婚して青森へ。だから犬と暮らした時間は私の母の方が圧倒的に長く、母に看取られて息を引き取ったことはうちのわんこにとっては幸せだったのではないかな、と思います。うちのわんこを誰よりも溺愛していたのは母だし。

 私の人生の中の激動の思春期を共に過ごし、癒し、元気づけてくれたのはうちのわんこでした。個性があってマイペースでひょうひょうとした猫みたいな性格の犬で、いやしんぼだけど明るくて人なつこくて賢くて優しいわんこでした。おじいちゃんになってからほぼ寝てばかりだったけど、私も母もわんこの隣で眠るのが大好きでした。時には大きないびきをかいて気持ち良さそうに寝ているわんこを見ているだけで、みんな幸せな気持ちになりました。

 犬が死んだのが21日の朝、私は飛行機のチケットを取って夕方に実家に着きました。翌日葬儀を終えてわんこの骨と一緒に母と静かな家にたどり着いた時、ひとつの大きな物語が終わったような気がしました。

 多くの人に影響を与える人間が亡くなった時、「ひとつの時代が終わった」と形容されることがあります。うちのわんこは人ではないですが、ひとくくりの時間、おおきなひとかたまりの何かが私の中で、ろうそくの火が吹き消されるように消えたような感覚がありました。

 これが「死」というものなんだな、と私は実感しました。私が何をしても揺るぎないもの、大きな流れがあって、命はその流れから決して逃れられないという事実と、死という事実に付随してくる喪失の悲しみが、人をまた違う世界に連れて行ってくれるものなんだな、と思いました。

 今でも周りの音が消えて静かになると、どこかにうちのわんこがいるような気がします。冬の始まりは静かで物憂げで、そういう時はこたつでぬくぬく眠っているうちのわんこを思い出すことにします。幸せそうに眠っています。