人のセックスを笑うな

 バレンタインにみなみ会館行ったらチョコくれました。ダリくんって男の子と観に行った。私にとっては勇気を振り絞ったお誘いだったのだ。チョコも渡したら、彼は先週まで今日がバレンタインだとは気づいてなかったみたいで。
 まあいいや。
 この監督の作品私『犬猫』しか観たことないですが、私が変わったのか作風が少し普遍的になったのか観やすかった。少なくとも『犬猫』のように長回しが多すぎてもう何が何だかワケわかんなくなっちゃうような印象はなくて、とても楽しめました。リアリティを演技で目指すと、どうも演技ではなくなってしまうけれど、そんな映画っぽくない映画というに相応しいナオコーラの作品にぴったりな映画でした。
 ナオコーラは最近芥川賞の候補になった『カツラ美容室別室』を読んだだけですが、彼女のミニエッセイを毎週読んでいた時期があって、その時彼女が諦念について語っていた記事がとても心に残り、今でも手帳にその切抜きをしのばせてあります。どんなに全てを諦めてもたちのぼってくる人間のそのままの欲望はすごい、というような内容でした。
 松ケンが可愛かったかなぁ、あとは。蒼井優の演技がすごいのは前からなのでそう驚きもしませんが、松ケンの本当にユリに惚れてしまっているあちゃちゃーな感が痛くて良かった。
 ちなみに隣に座っているダリくんの横顔見てむふふーな私でした。ほんっとにかわいい!