やいこの曲で好きなん

 『快楽の果てには 哀しみが待ってる それでも進む覚悟はあるかい 気力はあるかい 私は怖い』

 私はいま、透明な水のない海で溺れています。大事な右足をつってしまいました。だれかが、レスキュー隊のように海に飛び込んできてそっと優しくキスするように、私を海の底から救ってくれる日を待っています。
 たぶん、高校の頃からずっと。私はそんな人を待っている。あの時から何も、何も変わっていなかった。