次から次へと、蝶のように


 ひとつ作り終えたら、また新しいひとつのことを考え出す。


 ちょうどラクメの『鐘の歌』が、ずっと気持ち悪いくらい脳内に流れている。


 これは、かつて文章に傾倒しだしたころの私が、愛してやまなかったイメージ。


 そして私はそこから幕末、三島、南条あや、寺山、アングラへいった・・・けどそれともちょっと違う。春樹は偉大だけれど、それとも違う。毒々しさとも違い、健全さともかけ離れている、神の傘下の不安定な蜜柑畑、みたいな。(なにそれ)蜜柑プッシュ。


 形にならないものを表現するのが、一番たのしいのです。