存在の耐えられない軽さ

  

存在の耐えられない軽さ [DVD]

存在の耐えられない軽さ [DVD]

 フィリップ・カウフマンという監督が好きで、この映画も昔に観たんだけど、最近また観たくなって図書館で観てみると、ほんとにいい。3時間弱ありますが、この監督は日常の一風景を撮るのが巧い。脚本もいい。カレニンという名前の、犬のエピソードが大好き。結婚式のあと、酒場で犬を飼うシークエンスが一番好き。終わり方もいい。終わり、って線をひくんじゃなくて、ぷっつりと切れるかんじ。この映画のキーワードに、立ち去ることととどまることがあるのだけれど、そっとこの世界から立ち去ることが、死ぬことなんだと、とても自然なことなんだと、この映画を観て思った。
 それからやっぱり、私は最後は自然のなかで死にたい。田舎に住みたい。
 いろんな形があるのだと、この映画を観て思い知らされる。いろんな愛の形、いろんな才能の形。

 就活は、なんだか意外な方向にもいきそうな予感。
 まあ私には普通の仕事なんてできるわけがない。