たまには勝ってよ、バイキンマン!


 昔から少数派に属することが多かったので、いつも少数派に肩入れしてしまいます。

 昨日、大学のオペラ クラス内でミーティングがあり、私はまったくついていけなかった。みんなが何について話しているのか、全然分かりませんでした。私のもらった役は、ほとんどがひとり語りの役で、誰かとアンサンブルをするというのが全くなく、つまり誰かが欠けても今の私には関係ないということ。誰かが休んでも、私にはあんまり迷惑がかからないのです。だから自分は自分、と思ってしまいます。
 
 クラスのひとりの子が、ミーティングが終わったあとに陰で愚痴を言う行為が嫌だと言いました。そんなことは私も嫌だし、できるだけ自分の意見は出した方がいいとは思うけれど、それが出来ない子だっています。陰で愚痴を言うのが正当ではないことは、みんな分かっています。
 私は自分の気持ちをストレートにぶつけすぎて、ある日信じていた人から「ぶつかりたくない私にそれを強要するのはやめてください。不快です」というようなメールを送られて、ひどく傷ついた経験があります。
 私はいろんなことを、諦めてばかりいます。ずっとひとりで歌いつづけ、理解したりされたりすることはごく不可能に近いのではないかということに気づき始めています。では何のために、人は語り合ったりするのだろう? 表現するのは何のためなんだろう?