また

 また、戻ってしまう。あの暗い海底に。光がほんの少ししか届かない暗い場所に。昨夜怖い、と思ったけれど、会ったが最後もう引き返すことはできないような気がする。もっと早くに出会っていれば、何がか変わっていたわけでもないと思う。この状況しか、在りえなかったと思うしかない。だからもう今度こそ覚悟を決めて、ひとりで生きていくしかない。