2010年をもそりと振り返る

 『坂の上の雲』で広瀬が死んで大泣きです。NHK力入れすぎだろう。
 やっぱり年末の所感でしょう。ということで。長いのでたたみます。

1月、2月
 すべての就職活動に見切りをつけ、大学オペラに専念。色々妬まれたりムカツいたりありましたが、無事本番の幕があがってほ。でもね、先生に「この学年のなかでいちばん変わったのはあなた」と言われたのは嬉しかった。変わったのかはまったく不明ですが、変わろうとはしました。とてもいい思い出になりました。感謝感謝。

3月
 オペラが終わってぼー。もう、映画館ででもバイトしながら好きなことやろうか、と思っていたら偶然、テレビ局のバイトに受かりました。倍率がかなり険しかったのに受かったのは、神の思し召しとしか思えません。ってくらい、偶然に偶然が重なって手に入れた職でした。

4月
 バイトが始まる。最初は引き継ぎでいっぱいいっぱい。でも職場の人らはみんないい人だし、変なプレッシャーも接客もないので、楽に仕事ができました。こんな楽な生活があっていいのかと思うくらい。福利厚生もしっかりしていて。ここで3年間バイトをしながら、また次の道を模索せねばと思う日々。

5月
 フランス語を再開。素敵な先生に当たってラッキー。福井県にワークステイに行き農業を体験する。やっぱり自分は都会人だなぁと実感笑 みどりの人との逢瀬を再開する。自分って進歩がないなぁと呆れる。

6月、7月
 もへーとバイトしながらフランス語。韓国ドラマIRISにハマリ、大衆的なものってやっぱりすごいなぁと感じる。今までは商業的な映像などが嫌いだったけど、たくさんの顔も知らない人間を感動させられるものって、やっぱりすごい、自分もその輪に加わりたい、と思った夏。少しずつ映像の世界への興味が再発。マッシュルームカットにしてみる。

8月
 一度だけ会っただけの人が死んでしまった。24歳。命は儚いと思った。
 鞆の浦に旅行にいく。暑い夏。でも少し暑さに耐えられるようになった。

9月
 合唱の本番。もうこれにて、歌うことはやめようと決意。本当はオペラが終わったときにそう思っていた。餅は餅屋、そのひとこと。私は歌には向きませんでした。音楽は大好きですが。演歌は歌う。映画撮影のお手伝いをする。監督さんに「次回作は出て下さい」とオファーされる。出たいけど恥ずかしい…。

10月
 決定的に、私を映像業界へと駆り立てる人物に出会う。変人ディレクターですが。その人の「自分は今まで居場所がなかったけど、制作の道に入ってやっと居場所が見つかった気がした」という(実際はもっとかっこ悪い言い方をした)言葉が自分にぐさっと突き刺さる。
 仕事をしていても、この映像の制作に自分が携われたらどんなにいいだろう、と思うようになっていた。関西のローカル番組や、報道が好きになっていた。というかもう、テレビ局という場所がなんか好きで笑 この映像やデッキに囲まれているかんじが。それまで、フランス語をこの3年で頑張ってお金を貯めてフランスの大学に留学して翻訳家の勉強をしようかと漠然と思っていただけに、悶々とし始める。

11月
 ダリくんに再会して字をたくさん書いてもらう。ダリくん好きだなぁと思う。なんか働きたくて、夜できるバイトを探すもうまくいかず。占いに行く。ズバズバ言われる。今は映像があなたを呼んでいると言われる。しかし同じ場所に永住することはできない性分だとも。職場の上司らに今の心情を聞いてもらう。でも向こうも私の気持ちを察してくれて、私の幸せを祈ってくれて、すごく有難かった。いい人ばかりだよ…。

12月
 教習所に通い始める。3月までに免許はとれるのかはたして!
 カイロに行って姿勢がきれいになる。衝撃だった。もっと早くに出会っていれば…。忘年会にて、将来の道を会社の上司にぶっちゃける。なんか道がするするとできあがっていく。これは運命なのか? やっぱり映像が私を呼んでいるのか?笑
 パリへ出発。色々あったけど、やっぱりいつかは住みたい街だった。でも今もすこし迷いはある。というか、フランス語を捨てるのかー言葉への執着を捨てるのかーという思い。
 でも、以前フランス語の先生に相談したとき、先生もむかしパリの大学にいたころ、語学の資格をとるために美術史の資格をとる道を諦めたことがあって「自分は美術史を捨てた」と強く思ったそうだけど、「でも学んだことは絶対力になるし、どこかできっと役に立つ。その時は捨てたって思うけど、いつでもまた身につけることができるし、身についたものは自分の邪魔をしない」と言われ、それもそうだなーと思ったり。
 あと「自分のこと大切に思ってくれてる人の意見を聞いた方がいい。自分のこと大切に思っていない人は、どうでもいい意見しか言ってこないから。早く結婚しろだの子ども産めだの」との言葉も、ちょっと嬉しかった。
 就職活動のはじめは、本当に映像しか考えていなかったはずなのに、どこをどうしてこんな風になったのかと思うと、やっぱり言葉への執着だった。でも言葉は本当に孤独な作業で、つらくなるのは事実。

 という1年でした。楽しかったーははは。いや、楽しくないこといっぱいありました。騙されたり先立たれたりすっぽかされたりいろいろ。
 来年はどうなってるか楽しみです。変な場所にいたらどうしよう!笑

 それではみなさまよいお年をー**