さくらんぼ狩り、レトロ映画館

 日本列島が大雨、猛暑に見舞われている中、ここ青森の弘前は雨もほとんど降らず、湿気もない風の爽やかな日が続いています。最高気温はだいたい25度くらい。ほんとーに過ごしやすくて気持ちいいです。外で自転車を漕いでいると幸せな気持ちになれます。ピクニック日和が続いています。冬はほんとーに厳しいですが、夏は天国みたいに過ごしやすいです。乾燥してるとフランスの夏を思い出します。

 先週末は、まずこちらで知り合ったフランス語の先生に連れていってもらい、秋田県大館市にある「御成座」という古い映画館へ。雰囲気あります。もっと地元の人が観に来ればいいのになぁ。京都のみなみ会館を彷彿とさせますが、こっちはより映画館ぽいです。

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 で、次の日はずっと行きたかった果物狩りへ。

 メインはさくらんぼですが、さくらんぼ以外にもハスカップやすぐりやグミ、ブルーベリーや桑の実など色んな果実がありました。旬でないけど梨やプラム、くるみやあけびやいちごやプルーンなんかもあった。とにかくなっているものは食べ放題、時間制限もなくて、お弁当持ち込んでも良くて、一旦外出してからまた戻ってきてもOKという実にフリーダムな果実園でした。1200円と安いし。私と夫は2時間いて、さくらんぼたらふく食べて気持ち悪くなったあたりで帰りました笑

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 いやほんとすごいとこだ。また違う果実が旬な頃にも行きたいです。ゆっくり木陰でピクニックもできて最高でした。

 田舎はこういうとこがいいですね。人も少ないし、家から車で30分で行けるし。

 実は時短の仕事をしようかと思って面接を受けてみたんですが、応募者も少ないのに見事に落とされました。たぶんよそ者、32歳、結婚したてってことでどこも受からないような気がしました…お子さんは?って聞かれましたから、面接で。履歴書に書いてあるだろって笑 いつ妊娠して仕事辞めるかも分からないよそ者に、誰も仕事なんか与えないですよね。ただでさえ事務職の求人が少ない田舎で…。

 なので、節約頑張ってしばらくは主婦を続けようかと思っています。

 日本社会の現実を思い知りました。

32歳

 7日に32歳になりました。

 なってしまいました〜完全にまったく大人じゃないですか、大人の年じゃないですか笑

 誕生日の夜はお金的にさんざ迷ったのですが、せっかくだし弘前の有名イタリアンでディナーすることに。オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノというお店。こぢんまりとしていますがシェフは自家栽培とか地産地消にこだわり情熱大陸にも出たことのある人らしくて…味も良かったけどチーズからワインから卵から野菜から全て自家製、魚はシェフ自ら釣っているという料理の説明がいちいち面白かったです。

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 自家製チーズ

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自家製ハム盛り合わせ

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竜飛岬で釣ったお魚、野菜もお花も自家菜園

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黒にんにくとリコッタチーズのラビオリ白トリュフ

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誕生日特製デザート盛り合わせ

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ハーブティーとお菓子

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 夫が仕事帰りにお花も買ってきてくれました。色は私のイメージらしい。素敵な誕生日でした。

 昔の日記を読み返してると、今の幸せを実感します笑 夫に出会えて良かったな〜と思う日々です。

鯵ヶ沢 菜の花畑

 またもやお花の日記。

 大阪で遊んだあと、まだ間に合うかと思って菜の花畑へ。もう満開を過ぎている場所もありましたが、なんとか満開の場所もあり、菜の花畑を満喫できました。

 しかしネットに記載されていた地図がでたらめで、迷いまくるという事態…田舎はこゆのがひどい笑

 しかし人も少なく、菜の花畑なんて初めて来たので興奮しました。優しい黄色に癒やされました。

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 思いがけず、ジャージー牛ソフトクリームなるものを売っているお店にも遭遇して、お腹も満たされました。

 ちなみに、5月初旬に満開を迎えていたりんごの花は、5月下旬には見事に散っていました…悲しい。しかし岩木山は綺麗だった。

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弘前の桜

 弘前の桜が開花するのは4月末です。

 今年は去年と同じく例年より早く、4月中旬に開花、下旬には満開を迎えました。弘前城がうちから自転車で10分という近いところにあるので、期間中は仕事帰りの夫と夜桜行ったり土日にじっくりお花見したりひとりで平日日中にブラブラしたりで計10回ほど弘前城に行きました。なんせ暇なもんで…。

 でも弘前城の桜は、今まで見てきたどの桜よりも美しかったです。人が少ないというのも桜をより美しく見せたのかもしれません。環境って大事。

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 咲いている桜ももちろん美しいのですが、弘前城の桜は散っている時がなおよし。なぜなら桜の花びらが散るとお壕にびっしりと浮かび、それがまるで桜の絨毯のように見える「花筏」が見られるからです!

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 これがもう、ここは天国なのかと思えるほど美しいです。実際は桜の花びらが舞う中でこの光景が見られるので、もっともっと美しいのです。

 何時間でも見ていられる光景です。というか、弘前城の桜はこの花筏こそ見るべきで、ちょっと遅れてお花見に来たほうがいいかと思います。

 この時期は、ホームシックも忘れて毎日桜に夢中になっていました。来年も楽しみ!

台湾たび

 GWは夫と初台湾。新婚旅行か!?と人に聞かれても、8月に行くニューカレドニアが新婚旅行です…と答えています笑

 台湾、私の兄が大好きで5回以上行っていて色々情報もらったのですが、なにせ暑かった!蒸し暑い!なので食べまくりました。甘いもの、冷たいもの、小籠包、ルーロー飯、お粥…中華だけどちょっと南国テイストで美味しかったです。豆花とかタピオカとか芋だんごとか、和菓子好きにはたまらんかも。

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 見返すと料理の写真ばっかり笑

 とにかく暑すぎたので、暑さが苦手な私たち夫婦は、台湾は当分いっかぁ…という気になりました笑 楽しかったし美味しかったんだけどね。暑さが…。

 そして関空経由で行ったので、帰りは夫と帰省して、私はそのまま1週間ほど実家に。また書きます。

息が詰まる

 田舎での暮らしは息が詰まる。煌びやかな場所もないので、特に出かけたいという欲も起きず…毎日停滞気味です。
 色んなところに出れば出たで楽しいけど、だからどうなんだっていう。
 現実の私は社会に何も貢献していない専業主婦だから。
 夫の仕事は理系の研究職で、20年くらいずっと同じ分野の研究をしている。だからきっと自分のしたいことを仕事にできて、天職だし使命感もあるしきっとやりがいもあるんだろう。私は飽きっぽい女だからそういうのもなく。長らく色んなものから遠ざかり怠けた暮らしをしていたから、何かやろうとなるとけっこう根性が要る。
 若い頃は軽かったフットワークも年々重くなり、昔からの人見知りはそのまんま。やりたいことはやるんだけど今いち度胸もなくチキンで。
 というか、何を最もしたらいいか分かんないんだよな。
 第一は小説を書きたいんだけど、いい構想が浮かばない。小説は10歳の頃から書いてるんだけど、地道だし情熱が要る。10本書き出してもちゃんと終わりまで破綻なく書けるのはそのうちの1本だけ。それでも10本ほど書いてきた今までの自分は偉いと思う。自分の書いた小説を読み返すことから始めないといけないのかな。書くことは慣れだし、書かなければ語彙もどんどん失われていく。継続は何よりもの力なりってのは、何よりも継続することそのものが難しいからなんだな。
 あとはフランス語。去年3度目の正直でDELF B2を取る前けっこう勉強してた。ただ、語学って勉強すべきなんだけど勉強した時間がそのまま結果に反映しないなとその時思った。ある日ふと何かが分かる感触があって、紐がほどけるようにするする分かるようになる。昨日までちんぷんかんぷんだったことが急に。まぁそれにも継続することが不可欠なわけで、3日に1回でもフランス語に触れる機会を作らないとな…でも特に目標もなく、目標があってもそれを仕事に活かすとかがこの田舎でできるわけでなし、緊迫感がないんだよね。去年は留学中の雪辱と思って頑張っていただけであって。それに試験のために勉強すると、試験が終わると死んだみたいに勉強しなくなってしまう私の性質。
 つらつらと書きましたが、ここにいる意味を見いだせない、というのが本筋です。
 私は何のためにここに来たのか? この4月にも吹雪く雪国へ? 夫のために来たわけではないんです。そりゃ夫のことを愛してるので、彼と一緒に暮らすことが私の人生だと思ってここに来たのは事実ですが、私の人生を生きたいというのは私の意志なので、私は私のためにここにいるはずなのです。
 でも何をしたらいいのか分からない。知らない言葉、知らない文化。旅行で来たら楽しいかもしれない。でも私は大阪が恋しい。関西弁が恋しい。ごみごみ、きらきらした大阪の色んな街が恋しい。
 夫とは出会ってひと月でプロポース(のようなもの)をされて、そのひと月後には私はフランスへ。それから2年ほどずっと遠距離(フランス⇄大阪、フランス⇄弘前、大阪⇄弘前)で、でも結婚できたのは奇跡のようなことだと思います。
 仕事がしたいとかそういうわけでもなく。
 でもけっこうお金がきついから、それもストレスになってるのかも。独身時代のように散財できないという(たいして散財もしてないけど)。夫は手取り30万くらいで、住まいも官舎だから格安なのに、なかなかやりくりが難しいです。世の主婦たちはどうやってやりくりしているのか。やっぱダブルインカムがいいのかな。でも私、労働嫌いだし…。
 子どもは欲しいけど、子どもが第一の女になりたくない。子どもを生んで育てる凡庸な暮らしをしたくない。私は特別でいたい。特別って何なのか分からないし、めっちゃ子どもみたいだけど…子どもみたいな私が子どもを育てられるの? 自分が第一、自分の人生をまだまだ生きたいモラトリアム満喫中みたいな私に。
 煮ものが上手にできれば一人前。

100%のおっとっと

 4月になり弘前も春の気配…?でもまだ寒いです。春は遠い…。
 弘前城でもらってきた桜はだんだんと蕾もふくらみ、白い花弁が見えてきました!いっぱい咲きそうで嬉しいです。
 桜の季節は観光客でいっぱいになって活気づく弘前。お城のお壕が散った桜の花びらが埋め尽くされる花筏見てみたいです。
 家事もだんだん慣れてきて、運動も始めました。週1回のヨガと水泳。水泳は夫と一緒に。けっこう楽しいです。しかも去年ごろからずっと気になっていた高血圧(135,95くらい)も改善されてきたもよう。運動続けたい。
 最近身辺でちょっとやっかいなことが起きまして、まぁ私の不徳の致すところなのですが、夫は私を非難せず慰めたり味方になったり色々してくれて、ありがたいなぁと…いや、思えば出会った頃から彼は優しく寛容で、キレっぽい私にも辛抱づよく付き合い、決して怒らず(なので喧嘩にもならず)とことん大事にしてくれました。
 私が疲れていれば家事もやってくれるし、土日は率先してご飯作ってくれるし(作りたい、というのもあるらしい)そんなに忙しくない時は19時には帰宅してくれるし、なんでも私の希望を聞いてくれるし(たまに聞かない)。見たところ100%の夫ではないか?と思うのです。
 でもそんな夫に甘えてしまわないように、私はよい(まぁいうても70%くらいの)妻になれたらいいなぁと思ってます。
 最近、夫が入る保険を色々考えているのですが、彼は私より11歳年上なので子どもを作るなら早めの方がいいよなぁと思ったり…当分いいやと思っていた子どものことも、考え出しています。今年はじめに兄のところに双子の赤ちゃんができまして、何回か会っていくうちに赤ちゃんけっこういいかも…と思ったのも要因のひとつ。もともとすごい子ども嫌いで、子どものいない人生でもいいやって思ってた人間なので…兄と夫が同い年なので、彼にもそろそろ子どもを持たせてやりたいなと思ったのもひとつ。色んな要因がありますけど、子どもを生んでも自分の好きなことは続けられるんではないか?と思い出したのもひとつです。今までは、子どもを持ったら自分の人生ってなくなってしまうもんだと思ってたので。そうじゃない女性、今はたくさんいますよね。私がやりたいのは外に出て働くことでもないので、家でもできることなので、別に関係ないんじゃないかって。
 そんなこと4月の弘前で思ったのでした。